冨安徳久「最期の、ありがとう。」のストーリーの中から特に人気のあるウェブ限定エピソードをランキングにしました。
命の教魂 ~公憤(こうふん)起動~
特別な朝を迎えた。 梅雨入り宣言はまだされていない2014年6月2日。創業から16年と11ヶ月。 僕は今、東京証券取引所の前に立ち、大きく深呼吸した後、その建物を見上げている。 指定の時間と共に主幹事証券会社の担当者と建 …
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天命降る ~天職を超えた時、夢は志に~
東京証券取引所での上場セレモニーとして、最初の鐘を僕が鳴らした後、続けて同志達が四回の鐘を鳴らした。全部で五回鳴らすのは「五穀豊穣」に由来し、企業の繁栄を願っての事だ。役員・幹部社員という同志達が残りの四回を交代で鳴らし …
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破談 ~最低の仕事~
一九八一年の秋の深まりが感じられる頃、当時二十一歳の僕は、高校時代から付き合っていた彼女の家を訪れた。今夜は彼女の家族と一緒に食事をすることになっていたのだ。高校時代から幾度となく出入りしていた彼女の家だが、これから行動 …
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